その2〜生死を彷徨う〜

病院に着いてすぐ嘔吐し、診察台に寝かされた。

原因不明のため、点滴だけで放置され、その間医師は他の患者を診たり、夜間に駆け込む人は意外と多く、忙しそうにしていた。




わたしはトイレに行きたくなり、看護師に伝え身体を起こしてもらった。

そして立った瞬間、視界がぐるんと回転し床に倒れ頭をぶつけた。

このときにはもう自分で立つことさえできなくなっていた。




看護師はわたしにおむつをつけてくれ、わたしはそこで用を足した。




まさか20代でおむつをすることになるとは。。

このときはもうそんなことすら考える余裕は無かった。




血圧がどんどん下がり、上が70。

その間も幾度となく意識を失い、医師は当時アイプチをしていたわたしの顔を見て笑った。

「その化粧どうにかした方がいい」と。

母によると医師がわたしは「うつ病じゃ、、?」とも話していたらしく腹が立ったらしい。




点滴されたまま5時間程過ぎたとき、夜中の2時か3時だった気がする。。

わたしの腹部で大量に出血していることがわかり救急車で総合病院へ運ばれることが決まった。




意識朦朧でその頃の記憶は定かではないが、救急車に乗り込むとき、そして、総合病院で麻酔をかけられる直前の光景は未だ思い出すことができる。





このときわたしの腹部では3リットル出血していた。

すぐに開腹手術が行われ、2リットル輸血した。




わたしの診断名は子宮外妊娠。

卵管に着床してしまい、卵管が破裂したそうだ。




術後ICUで目を覚ました。

目を覚ますと目の前には両親と妹が立っていた。

妹は家で泣いていたらしい。

そして母は軽装で朝まで付き添ってくれていたので風邪をひいたらしい。




なんだかよくわかっていなかったけど、術後はとにかく眠たく、少し起きてはすぐに意識が飛び、色々な機械音や目の前にたくさんの看護師がいることなど気になることもなく、ひたすら寝た。